過去ログ - とある未来の通行止め その3
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223:ブラジャーの人[saga]
2012/04/08(日) 23:36:40.45 ID:FBwAHyRF0

「あの時はかなりまいったな。焦った。体力には自信があったが、寝込む直前だったよ」

(…………俺はまだマシか。だいたい打ち止めは『男』じゃねェし)

妊娠発覚直後、打ち止めによれば一方通行は笑っていたという。
素直な感情の発露を拠りどころにして、彼は打ち止めと四ヶ月を過ごしてきた。しかし出産が近づいてくるにつれ、この手で赤ん坊を抱くのか、育てていくのかと、未知なる世界に怖れも感じる。
第一に、打ち止めの身体的負担が心配だ。


「大丈夫だと思う。そう気負わぬことだ」

流石に顔に出ていたようで、二歩近付いたバンコランが一方通行を気遣った。こっちも連帯感みたいなものを抱いたのだろうか。

「『パパ』と子供に呼ばれれば男はみんな父になるし、子供は『息子』『娘』になるものだ」

先輩の飄々とした笑顔に、一方通行はきょとんとする。そういう表情だと余計に若く見えるのになと、バンコランは「惜しい」と思った。

「そンなものなのか」
「経験者の言葉だ。説得力があるだろう」

ゲイに励まされた一方通行であった。




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