297:ブラジャーの人[saga]
2012/04/24(火) 22:42:29.93 ID:RWe9LCdy0
真夜中過ぎ、お腹が満たされた打ち止めはスヤスヤと安眠している。
指輪の完成が気になる隣の一方通行は目が冴えていた。サンプルや参考画像で、完成予定のイラストは見せてもらっている。
明日にはそれが、やっと手元に届く。
「んにゃ…」
ノンキな妻の意味の無い寝言。暗闇に慣れた目で安らかな寝顔を確認し、そっとベッドを抜け出した。
昼に連れて行かれた原石加工工房では、きっと今も職人達が精を出しているはずだ。
パタリロが持って来た石を見て、職人は目を爛々と輝かせていたが、十八時間以内に完成せよという国王命令には閉口していた。
作業工程はどの辺まで進んだのか知りたいし、実際に目で見たいので訪ねてみることにした。
(おざなりな管理なのか、信用してくれているのか)車のキーは、返さないでそのまま持っているので、足には困らない。
パタリロに訊いても連絡を取ってくれるだろうが、もう彼も寝ているかもしれないし、少々気恥かしい。今更だけど。
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