309:ブラジャーの人[saga]
2012/04/27(金) 21:42:25.84 ID:jYGOY3OA0
ベッドの上、楽な姿勢でお互いの体を支え合う二人。
「キレイだね。なんていう宝石なの?」
「……ダイヤに決まってンだろォ? オマエ、あちこちの店で黄色い声出してたじゃねェか」
「やっぱりダイヤなんだ。ピンク色のもあるんだね、って…………、これメチャクチャ大きいんだけど、ねぇ」
一方通行は、『どォせ買うなら天然の上等品が良い』と言っていた。これが本物で、天然物で、上等品なら一体いくらするのだろう。
打ち止めは土産物屋で見たイミテーションや人口ダイヤの値札を思い出して固まった。
「くだらねェことは気にするな」
打ち止めが笑ってくれるなら、それでいいのだ。
(仕事の依頼を受ける代償として、すっっげェ割引になってるし)
「もう! ミサカに指輪をくれるためにマリネラに来たのね、ってミサカはミサカはあなたの行動の真相に辿り着いてみる」
「やっと気づいたか」
「ミサカが鈍いとでも言いたげね?ってミサカはミサカは憤慨してみたり。……でも指輪がすっごくキレイだから許してあげるー」
「そりゃどォも」
「キレイね。ありがとう。好き、大好き」の雨あられ。頬ずりされてキスされて……
これではとても眠れない。
「ミサカとあなたは新婚夫婦なんだから、指輪をしなきゃいけなかったのよね、ってミサカはミサカはうっかりさん」
「そォいや俺もしてねェ。つーか持ってねェ」
「じゃあじゃあ、ミサカがあなたにプレゼントする! 高いのは無理だけどあげる!」
「……派手にすンなよ」
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