355:ブラジャーの人[saga]
2012/05/08(火) 00:46:46.80 ID:nayWyfAc0
一方通行は作戦に必要な資料を三人に渡す。ソファに四人で向かい合い、計画の要旨を説明しようとしたら結標が、
「は、はあぁぁぁぁぁ!!? 一方通行結婚したの!?」
すっとんきょうな声を上げて場を止めた。男三人も「は?」という顔をしている。彼女は激しく目を動かし、受け取った書類を読み進める。
「うっそうっそぉぉぉぉぉぉ! 子供!? ちょ、誰と、あ、あの子と。……えぇー」
「結標は一方通行がデキちゃった婚したことを知らなかったのか?」
「知らないわよ! 知ってたらおもいきりからかうに決まってるじゃない」
「自分も知ってましたので、当然結標さんもご存知とばかり…」
昔、『グループ』の一員として学園都市の闇を駆けた結標淡希。
一方通行の状況を、彼女もある程度知っていると思い込んでいた土御門とエツァリは意外だった。
それは一方通行も同じだ。高校生の少女と婚前交渉の末妊娠、結婚という褒められない出来事を、改めて突きつけられた気分である。
(いや、それよりもだなァ)
学園都市第一位が結婚し、おまけに彼の遺伝子を継ぐ子供が出来た。ちょっと耳を澄ましていれば聞こえてくる情報である。それを知らなかったということは、結標は本当に平和な世界で暮らしているのだろう。まさかそこまで暗部とかけ離れたところで今を生きていたとは。
今回の作戦で、相手側に自分達四人の素性を明らかにするつもりは、もちろんない。しかし、犯人の検討がつかないわけないだろう。
ちょっかいをかけられる前に、先制攻撃で応えてきた一方通行に違いないと。
果たして結標を巻き込んでいいものか……?
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