428:ブラジャーの人[saga]
2012/05/20(日) 01:58:51.29 ID:MBK2qOFb0
「俺達でキャンプ行ったのって去年だっけ」
「いんや、一昨年だよ。丁度今くらいの季節だったな」
「そーだった、そーだった。楽しかったなぁアレ。また行きてえなぁ」
浜面仕上は軍手をはめたまま腕を組み、遠い目で心を馳せた。
二年前の秋に、一方通行と打ち止め、妻の理后とインデックス、そして隣の上条当麻とキャンプをしたのだ。
その時の彼は自業自得とはいえ、割とぞんざいな扱いを受けたのだが「楽しかった」という感想に至るあたり心が広い。というか感覚が麻痺している。可哀そうに。
「行きたいことは行きたいけどさ、俺達ももう気楽な学生じゃないし。予定合わせるの大変だろ?」
「そっか」と残念そうな浜面。上条は軍手を外して湯呑みを取る。ずずず、と音をさせて熱い緑茶を啜った。
二人は一方通行と打ち止めの自宅のベランダにいる。庭に面した階段に座り休憩中だ。なんの休憩かというと、
「わぁー。すっごくキレイになったね。お庭が見違えたよ、ってミサカはミサカはカミジョウとハマヅラの努力に感謝してみたり」
「なんの。これくらいお安い御用だぜ」
「捨てるのはあそこの隅に纏めといたからな。後で一方通行に運んでもらうといいよ」
「了解、ってミサカはミサカは敬礼してみる!」
おぼんにお茶受けの甘味を乗せてやってきた打ち止めは、庭の大掃除をしてくれた青年二人にそれを勧めた。
「あのままじゃとても新年を迎えられないと心配してたの。あの人は「どォせ春にまた生えてくる」って言って我関せずだったし」
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