過去ログ - とある未来の通行止め その3
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509:ブラジャーの人[saga]
2012/06/08(金) 23:40:26.76 ID:pAa9APiK0

夢を見た。

映画やドラマでも聞いた覚えのある泣声。それは人間の赤子の声。

(あァ、こりゃ夢だな……)

すぐに夢だと分かった。だって自分の子供の出産予定日までには、あと十日以上あるのだ。
ただでさえ初産は予定日より遅くなることが多く、担当産科医からも、「遅れても平気なので、注意深く体調を観察するように」と言われている。

だからこれが夢だと、一方通行は判断した。

以前にもこんな夢は見たが、今回はやけにリアルだった。

まだ名前が決まってないのにどうするんだ、と焦る自分。
泣いて喜んでいる黄泉川。
医療スタッフとして出産に立ち会い、疲れた様子の芳川。
腕に産まれたての子供を抱いて笑っている打ち止め。
その妻の周りを、ソワソワと歩きまわって赤子の顔を覗き込む番外個体。手を伸ばしては、壊れるとでも思っているのか引っ込める。

(オマエの甥っ子だ。触れよ)

そこで、打ち止めに手招きされる。

『ほら、あなたも見て。あなたの赤ちゃんだよ』

(……ン)

打ち止めに抱かれる我が子を見る前に、目が醒めた。



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