過去ログ - とある未来の通行止め その3
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65:ブラジャーの人[saga]
2012/03/17(土) 00:47:51.83 ID:KlEKmZVX0

一方通行は、打ち止めが無事出産を終えるまでは性交出来ないと覚悟を決めていた。
「覚悟」なんて大げさ、と言われるかもしれないが、誰にも言う気は無いので問題ない。

ただでさえ大事な打ち止めの体だ。自分達の息子のためだ。(男の子でした)
万が一のことがあっては、悔やんでも悔やみきれない。

「こンなン見せられても、俺は」
「とにかく全部読んで。あなたなら、たったの十ページぐらいすぐでしょ。 一分? 二分? 文句はその後」
「……」

まだタイトルしか見ていないので、言われるままにページをめくっていった。


(……、イラストまでありやがる)

これは一緒に見たくない。一方通行は重心をずらして妻から少し離れ、ファイルを持つ手を狭めた。

(ゴムって妊娠してても着けなきゃいけねェのか……)

だから、「覚悟」してたのなら、そんな事実は関係ないだろう。残念がる必要などないはずだ。
そう我に返って、弱い心を叱咤する。打ち止めは、なんでもない様子で一方通行を見ていた。過度な期待も伺えない。


とにかく、読み終わった。ファイルを打ち止めに返すのは、なんとなく嫌なので、青年はテーブルの上にそれを投げ出した。

「ミサカは別に、あなたが遠慮する気なら何も言わない、ってミサカはミサカはあなたの意思を尊重してみる」
「……」
「ただね、赤ちゃんの成長も順調だし、ミサカの体調も良さそうだし」
「ガッツガツ食ってるモンな。言っとくが、妊娠中だからって、体重の増え過ぎは良くねェン」
「分かってますぅ! いつも注意されてるからぁ! そうじゃなくて」

打ち止めは、一方通行の体に寄り添い、電極のスイッチを入れた。

「息子ちゃんはどう? 元気」
「……あァ」



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