過去ログ - 魔法少女まどか☆マギカ「虚ろな人魚姫Before」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/13(火) 15:54:08.70 ID:vCCilsZV0
母「女の子なんだから文字が綺麗な女の子じゃないと駄目。習字を習いなさい」

「……はい、お母さん。あたし頑張るよ」

ただ親に命じられるままに生きていた
それがあたしにとって正しい道だと親は信じていたと思うし、それを疑うことはなかった
あの日、あたしがハープに出会うまでは

「……これだ」

いくつもの習い事をしてきたけど、これほどしっくりくるものはなかった
あたしはひょっとするとこのハープに出会う為に今までいろんな習い事を探してきたのかもしれない。そう考えてしまうほどだった
そしてあたしはハープにのめりこみ、いつしか他の習い事をおろそかにしてしまっていた

母「あなた。この成績は何!?……全く。世間体がいいかと思ってハープを習わせてみたけど。これなら習わせないほうがよかったかしら」

「……ごめんなさい。お母さん。ちゃんと勉強するから。習い事も一生懸命やるから」

だから、あたしからハープを取り上げないで

それからあたしは他の習い事もしっかりやるようにした
勉強だって人一倍努力した
全てはあたしのハープを守る為に
その結果が

「……お母さん。あたしのハープは?」

母「あなた一生懸命勉強も習い事も頑張ってたでしょ。でもハープはどうしてもその邪魔になると思ったの」

「……え?」

母「だから親戚の家に引き取ってもらったわ。これで余計な時間をとらずにすむわね」

母「そもそもハープなんて流行らないわよ。お母さんはあなたがもっと上にいけると思うの。隣の××さんちにだけは負けちゃ駄目よ」

「……えぇ、ありがとう。お母さん」

……
裏切られた
お母さんはあたしの事なんか何も見てはいなかった
ただ、世間体の事しか考えてなかったんだ
あたしは何故あんな奴を信じてしまったのか

「……返せ……あたしのハープを返してよう……」

QB「それが君の願いかい?」

「え?」



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