過去ログ - 勇者「独立国家『勇者』」
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6: ◆hUGk92Nj.I[sage]
2012/03/14(水) 04:46:10.62 ID:qcVqyDJAO
ミチ「では私についてきてください、幸いそばに住んでいますから、すぐに着きますよ」

老人「そうですか、しかし……大きな国ですな」

歩みながらチョウチョーさんとマゴムスメさんは物珍しそうに辺りを見回す。

まあ、珍しいだろう。普通は入らないわけだし。

ミチ「まあ、当時の勇者達が所有するすべてをつぎ込んだ国ですからね。人数的にも、それなりに大きくなります」

少女「あ、子供までいる……」

ミチ「小作りくらいしますよ、誰だって――っと失礼、若い娘さんの前でする話ではありませんね」

少女「いえ、私こそ変なことを言ってしまって……すみません」

まあ、勇者の国は閉鎖的だから大人や青年だらけだと勘違いする者も多い。

というより誰も寄り付かないというのが正解だろう。

クイが出したレストランも旅人は来ず、最近はみんなに飽きられて新メニュー開発に明け暮れているし。

そうだ、シニから貰った茶葉を分けてあげよう。何かいいヒントになるかもしれない。

――いや、あのクイのことだ、独り占めしかねない。

と、考えている内に目的地に到着した。

ミチ「ここです」

ノックは四回、仕事の合図だ。

「あいよー」

どこか間の抜けた声が聞こえてきた。

チョウチョーさんとマゴムスメさんは表情をこわばらせている。

こういう人達には、ソンが一番だ。


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