64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2012/03/17(土) 05:42:59.05 ID:yv+CigzAO
壁に持たれるようにして腰をおろした。
わたしたちの間にはほんの少しだけの隙間があった。
唯「あずにゃんが毎日描いたの?」
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2012/03/17(土) 05:43:37.22 ID:yv+CigzAO
唯「ね、なんで描こうと思ったのー?」
梓「唯先輩の給料が上がるんじゃないかなあって」
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2012/03/17(土) 05:44:13.27 ID:yv+CigzAO
梓「消えてほしくなかったんです」
唯「え?」
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2012/03/17(土) 05:45:16.18 ID:yv+CigzAO
梓「唯先輩に伝わるかなあって。
子どもでいたかったんですよっ……」
唯「そっかあ」
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2012/03/17(土) 05:46:18.87 ID:yv+CigzAO
唯「そういえば、なんでいつも赤、緑、黄なの?」
梓「信号機。信号機の色ですよ。緑は青ですけど」
69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2012/03/17(土) 05:49:59.25 ID:yv+CigzAO
ずっと向こうの高架線の上を車が走っていた。
ヘッドライトの光が行列をつくって、海になった。
唯「わたしさ、はやく大人になりたいって思ってたんだよ」
70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2012/03/17(土) 05:52:44.74 ID:yv+CigzAO
唯「みんながいたから……つまんないのがね……好きになれたよ」
梓「先輩?」
71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2012/03/17(土) 05:54:05.58 ID:yv+CigzAO
唯「わたし勝ったんだ。大人になりたい自分に。
あずにゃんのおかげだねっ」
わたしはあずにゃんに向かって笑いかけた。
72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2012/03/17(土) 05:56:48.50 ID:yv+CigzAO
そのまま黙ってしまう。
そんな予定調和が嫌だったから言った。
唯「あずにゃん、知ってる?最先端の空気清浄機は人の心まで綺麗にしちゃうんだ」
73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2012/03/17(土) 06:04:15.27 ID:yv+CigzAO
二人で残りの絵を描いた。
時間が足りなくて壁の半分しか埋められなかった。
天使を描いたつもりだったけど、なんだかそれはあずにゃんに見えた。
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