過去ログ - 俺「多重世界で三周目か……」
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4: ◆tMXUWfc6dfaK[sage]
2012/03/14(水) 21:04:41.13 ID:UDWic1vAO
俺「おい、この村の長はいるか」

青年「あ? 旅人か? 生憎、今は宴の途中でよ!! 二度も我が村を救ってくれたーーへ?」

馴れ馴れしく肩に触れようとした青年の右手が吹き飛ぶ。

青年「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! 腕が!! 俺の腕がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」

パール「……弁えよ、その方は貴殿が気軽に触れていい相手ではない」

銀色の細剣を一振りし、付いた血を布で拭く。

パール「傷は後に塞がる。ただ右腕はその代償だ」

俺(いや、別にいいだろ……)

何故か満足げに誇らしげなパールを呆れながら見ると……。

村人達が集まり始めていた。




???「おい!!」

俺(学ラン?)

???「おれはユーゴと言う。お前の目的は?」

俺(……ふむ、奴が厳島勇吾か)

何ともーー主人公の皮を被った正義気取りの偽善者だなーー

俺「すまないな。俺の連れは潔癖症でな。何でも汚らしい下等種族が俺に触るのが許せなかったらしい」

勇吾「…………」

???「あ、あいつ、名前の所見ろよ、ユーゴ!! オレって事は間違いなく日本人じゃないか?」

勇吾「…………ショウ。わかってる」

パール「主、私が出ましょう」

細剣を抜き、一歩前に出る。

俺(この世界の日本人は何故か高レベルが多い、厳島勇吾。貴様がどのレベルかーー)

勇吾「見ろ」

ステータスを開く。レベルは八十二。

俺(ほぅ。今までで最高レベルでは無いか……素晴らしいな)

勇吾「無駄な争いはしたくない。お前らが大人しくーー」

パール「……行くぞ」

勇吾「っ!?」

パールは大地を駆ける。

俺(大人しく見物でもしておくか)

細い剣先が学ランを切り裂く。

勇吾「くっ!?」

返す刀は牽制。

[ピーーー]為の切っ先と殺さない為の太刀筋では勝敗が見えている。

???「サンダーストーム!!」

お互いが距離を開けた所に眼鏡をかけたショウと呼ばれる青年が魔術を放つ。

俺「ふむ……」

右手を翳して迸る雷の奔流を打ち消す。

俺「慌てるな、小僧」


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