過去ログ - 勇者「火と剣とを以て」傭兵剣士「我が命尽きるとも」
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◆ItNEKgTFQ.
[saga]
2012/03/16(金) 18:02:59.24 ID:iEu3KWcM0
さて。
そんな宴を背に、勇者は自身の為に用意された個人用テントへと戻っていた。
大きなテントの内には幾つもの家具が運び込まれ、さながら小さな部屋である。
勇者は椅子に座り、机の上に置かれた長剣を手に取った。
壮麗なる鍔飾りのついた、細身両刃の直剣である。
まだ一度も使用された事が無いのか、曇り一つ無く、澄み切った刀身は美しかった。
勇者「……」
勇者は、それを見つつ、口を固く真一文字に結んで、何かを考え込んでいる様子であった。
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