101: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/03/18(日) 21:23:16.47 ID:8VKkmjGKo
「仲間が戦っている。助けにいかなければ」
「でも……」
相手は化け物だ。
気を失ったので、じっくり見たわけではないけれど、人一倍警戒心が強いやよいには、
物凄くヤバい相手であることはすぐにわかった
「仲間を見捨てることはできない。なに、俺も唐沢も弱くねえから大丈夫だ」
「ま――」
「待つクル!」
やよいの代わりに呼びかけたのは、小さな生物だった。
「あなたは?」
「キャンディはキャンディクル!」
ぬいぐるみのような形をしたその生物は、人間の言葉を喋っていた。
「副会長さん、このまま行っても殺されるだけクル。トシユキを連れて早く逃げて欲しいクル」
「俺たちが逃げたらその間に被害が広がっちまう。悪いが、星空たちにはお前が伝えてくれ」
(星空さん?)
副会長が呼んだその名前にやよいは反応する。
「みゆきちゃんが、どうかしたんですか?」
やよいはキャンディに聞いた。
「それは……」
キャンディは一瞬口ごもったけれど、すぐに意を決したように言う。
「みゆきたちは、伝説の戦士プリキュアクル。今、トシユキたちが戦っている化け物を倒す力を
持つ、唯一の存在クル」
「そ、そうなの」
「そしてキミも、そのプリキュアになれる素養を持っているクル!」
「え? 私??」
*
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