129: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/03/19(月) 20:36:20.83 ID:qXboas7Oo
「ええ、はい」
「両親の手伝いとか」
「ああいえ、ウチ、両親が不在がちなんで私が料理作ってるんです。弟や妹たちの分を」
「兄弟いるんだ」
「はい。私が一番上で」
「なるほど」
同い年のはずの星空みゆきや黄瀬やよいと比べて大人っぽく見えるのはそれが
原因なのかな、とモトハルは思った。
「しかし大変だな。部活もやって、下の弟や妹たちの世話おしなきゃならないなんて」
「弟たちも手伝ってくれるから大丈夫ですよ。それに、私はお姉ちゃんだからしっかりしないと」
「お姉ちゃんか……」
モトハルは自分の姉との違いに、軽くショックを受ける。
(隣の芝生は青く見えるってやつか?)
ふとそう思ったが、
「モトハルー、試食のウインナーがあるよ。アンタも食べなよ」
後ろから声をかけてくる姉。
「あ、あれは俺の姉です」
「そうなんですか。じゃあ、家族が待ってるんで私はこれで」
「ああ」
そう言ってモトハルは、なおと別れた。
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