151: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/03/19(月) 20:53:58.33 ID:qXboas7Oo
夕日に染まる道を、モトハルとなおの二人が並んで歩いている。
なおの弟と妹は、みゆきたちが先に家に連れて帰ってくれたので、こうして二人で話を
する時間ができたのである。
「今日は色々とありがとうございます」
と、なおは言った。
「本当にすまない。キミを戦いに巻き込んでしまって」
「最初からそうするつもりだったんじゃないですか?」
「いや、まあ確かにそうだが、家族まで巻き込むとは思わなくて」
「もういいです。これからは、私が守ります。そのための力も手に入れました」
そう言ってなおは、スマイルパクトを出して見せた。
「あの、モトハルさん」
「なに」
「私、少し憧れているものがあるんです」
「憧れ?」
「その、お兄ちゃんっていうのかな。自分、一番上だから年上の兄妹とかいなくて」
「そうか。俺も二人姉弟だから妹とか弟はいないぞ」
「そういえばそうですよね」
(ん? なんだこの雰囲気は……)
モトハルは少し焦る。
204Res/176.68 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。