43: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/03/17(土) 20:31:51.45 ID:ITLhnw4lo
こういう状況での彼の機転には毎回感心するモトハルであった。
「え? そうなの?」
と、みゆき。
「お前は少し空気を読め」
モトハルはそう言って彼女の頭を押さえつけた。
「まあええわ。ほな、三人とも空いてる席へどうぞ。今お水出すから」
「でもあかねちゃん。今日部活があるんじゃないの?」
と、みゆきは聞く。
土曜日なら普通、部活動があるはずだ。
「え? 部活? ん、まあ今日は休みやから」
「そうなの」
「そうやで。ささ、そないなところに立ってないで、早う座ってえな」
「あ、うん。唐沢さん。こっちに行きましょう」
「……」
「唐沢さん?」
「ああ」
唐沢は、何か思うことがあったようであかねの姿をじっと見つめていた。
「あいつなのか」
「うん、間違いないクル」
そして肩に乗せているキャンディと小声で何かを話している。
*
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