過去ログ - インデックス「当方に迎撃の用意あり」
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260:すべての人間は――[saga]
2012/05/20(日) 21:50:42.96 ID:zQfIGP0D0

ぐうの音も出ない、とはこの事だろう。
結局のところ上条は、インデックスに向ける愛情の種類を、ただ一つの何かに確定させられなかった。
そのこと自体はインデックスも承知している。
承知の上で二人は、ステイル=マグヌスが一方的に引いてきたスタートラインに爪先を揃えてやろう、とついに決意を固めたのであった。


「まあ、いいか。それよりカミやん、面白いモン見せてやるぜい」


土御門が苦笑しながらポケットから取り出したのは、気持ち大きめの液晶モニタが付属したPDAだった。
なぜだか、背筋に悪寒が走ってならない。
露骨に訝しむ目を向けると土御門は、


「実はステイルが赴任してきて間もない頃、俺も一回だけアイツの教会に遊びに行ってるんだにゃー」

「それがどうしたんだよ?」

「いやぁそれがだなカミやん、聞いてくれよ! あの不良神父と来たら、人の顔を一目見るなり『ぶぶ漬けでもいかがかな?』、ときたもんだ!」

「微妙に狭い日本かぶれだな……まあ、ステイルの気持ちもわかる。俺だって玄関を開けるなり出てきたのがお前だったら、反射的に身構えたくなるからな」

「はははこやつめ。それはさておき、あんまりむかっ腹が立ったもんだから」

「だから?」

「監視カメラ一丁、仕掛けてきちゃった☆」


……想像の数段上を行くロクでもなさだった。



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