過去ログ - インデックス「当方に迎撃の用意あり」
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43:当方に迎撃の用意なし[saga]
2012/03/20(火) 21:32:25.74 ID:tIbuw6lR0

「……卑怯者」


二度三度、息を大きく吸って吐いて、自分に向かって確かめる。

決まっている。
決まりきっている。
自分が好きなのは上条当麻だ。
ステイル=マグヌスは自分にとってどうでもいい人間にカテゴリーされる、はずだ。
はずなのに、どうして――――


「自覚はあるよ」


どうしてこんなにも、頬が、胸が、熱くて仕方がないのだろう。




狭苦しい学生寮の一室に静寂が帰ってきた。
インデックスはステイルが消えたドアとは真逆の、ベランダに繋がる引き窓に手を掛ける。
上条が帰ってくる前に、一刻も早く頭を冷やしたかった。
倒れるようにベランダに滑りこむと、心地よい冷気に身を委ねながら、空を悠々と泳ぐ白雲をなんとなしに眺める。
視線の先には空の青を薄く薄く透かした、広くたなびく絹雲の群れ。


(……あ。あのかたち、たばこの煙みたい)


無意識の思索が意味するところにインデックスが気が付くのは、背後から家主の帰宅を告げる声が掛けられた後のことだった。



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