過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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146:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:54:10.72 ID:s9qUNLnH0


絆が希望したのは、軍病院からさして
離れていない小さな自然公園だった。

渚に支えられながらタクシーを降りて、
松葉杖をついて歩き出す。

桜の花が、咲いていた。

花が咲いていた。

ピンク色の花びらが舞い散っていた。

バイオ技術で管理された自然の中、灰色の空の下。

その花は、ただひっそりと咲いていた。

排気ガス臭い空気がなびき、また花びらが散った。

それは整備されたコンクリートの地面に落ちると、
静かに横たわった。


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