過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/26(月) 19:55:20.21 ID:H1W87tW/0
*
医師達に歩きながら説明を受ける。
専門用語が飛び交っていて、
霧には分からない分野だ。
絆はそれに機械的に返しながら、
松葉杖をつきつつエスカレーターに乗り込んだ。
「特例的に今回の生成に成功した個体を、
S678番と名付けることになりました」
「678……?」
絆は怪訝そうにそれに聞き返した。
「随分93番(霧のこと)と離れていますね」
「なにぶん、今回の試みは手探りの情報が多く、
私どもも元老院、及びエフェッサー本部の
ご要望に沿える個体を調整するまでに、
相当数を犠牲にしました」
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