過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/27(火) 19:59:23.36 ID:+6h/+PqS0
「何をしろとは言わないよ。
ただ、頑張って『生きて』欲しい。
敢えて言うとすれば、それは俺からの、
お前に対する最初で最後の『命令』だ」
「…………」
しばらく絆の言葉の意味を推し量っていたのか、
圭は黙りこんで、やがて諦めたように息をついて頷いた。
「……命令なら、仕方ないです。一緒に行きます」
「……分かってもらえたならそれでいい。
とりあえず……霧。この子の車椅子を押してやってくれ」
「分かりました!」
頷いた霧から視線を離し、
圭は自分で電動車椅子のレバーを動かした。
「……自分で出来ます」
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