過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/28(水) 20:05:01.71 ID:BweApVW10
霧に支えられながらタクシーに乗り込み、
圭の隣に腰を下ろす。
絆の隣に座った霧が扉を閉め、伺うように圭を見た。
タクシーが静かに発進し、
圭は疲れたように小さなため息をついた。
「どうした? 疲れたなら寝てもいいんだぞ」
絆にそう言われ、圭はきょとんとして彼に返した。
「ねても……? 『ねても』とはどういうことですか?」
「何言ってるんだ? 寝るってことだ。
目を閉じて楽にしてもいいってことだよ」
絆に静かに返され、しかし彼女は首を傾げてみせた。
「目を閉じてどうするのですか? 暗くなるだけです」
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