過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/29(木) 18:07:32.42 ID:qPbJwa1+0
保留音が流れ、しばらく経って
男性医師の声が聞こえた。
『何かありましたか?』
淡々と呼びかけられ、
絆は語気を荒くしてそれに返した。
「何もないとは言えないな。よくロールアウトしたもんだ。
あなた達の判断には怖気がしますよ」
低い声で言った絆の言葉を理解できなかったのか、医師は
『……は?』
と気の抜けた返事を返して、少し考えてから続けた。
『不具合ならば報告書を通してご連絡ください。
番外個体ですということは、先にお伝えしている筈です』
「あの子は番外個体じゃない。
『特異個体』だ。あなた達は、
一体何を創り出したか分かってるのか!」
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