過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/21(水) 20:03:54.29 ID:QFoFaNuA0
そこで絆は手を挙げて、駈に向けて口を開いた。
「絃元執行官と、彼のバーリェの生体データの
残り香を追跡できる筈だ。
スラム街か自然区域か分からなくても、
方向くらいは定めることが出来るだろう。
フォロンクロンとイルルセンは、真逆の方角だ」
「…………」
駈は一瞬押し黙ると、絆の方を向いて言った。
「既にその検証は軍によって、数日前に行われている
。絃元執行官の生体データは感知できていないが、
彼のバーリェ、H36のデータは確認された。
その行き着く先が、今話した三つの地域だ」
「何……?」
意味が分からずに聞き返す。
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