過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/09(月) 17:14:47.95 ID:KsGx2YfE0
一瞬押し黙って、駈は口を開いた。
「本部のトレーナーや職員達の大半は、
避難していたため無事だ……渚管制官も無論だ。
現在別の病室で治療を受けている。
君のバーリェ、D77(雪のこと)と、
S93(霧のこと)も無事だ。
D77は少々体調を崩しているが、
数日でまた戦闘に出せるようになる」
「…………」
絆は、こみ上げてきた苦い感覚を
無理矢理に飲み込んで、小さな声で聞いた。
「……S678(圭のこと)は?」
「君達の身柄をこちらで拘束する代償は、
S678を研究素材として、
世界医師連盟に提供することだった。
持っていかれたな……既に」
「何……だって……?」
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