過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/11(水) 18:23:16.76 ID:MxHNRHcq0
*
車椅子に乗せられた絆が、
渚に押してもらいながら病室に入る。
ベッドの上には、光沢がかった白銀の
髪の毛をした女の子が座っていた。
長い髪の毛は綺麗に三つ編みにされている。
視力が悪いのか、眼鏡をかけていた。
「型番、T325だ。現存しているバーリェの
どれをも凌ぐ、『ハイ・バーリェ』の
中の最終形態といえる」
表情を変えない絆に、
先に部屋に入っていた駈が
椅子から立ち上がって口を開く。
絆は駈を一瞥してから、
丸い目でこちらを見ている少女に対して声をかけた。
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