過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/12(木) 18:26:24.58 ID:Y7PtevAY0
だから今更それを繰り返されたところで、
何を感じるでもなかった。
しかし絆は、「誰かに怒られる」という経験を、
産まれてこの方、殆どしたことがなかった。
考えてみれば、小さい頃から優秀であろうとしていた
自分は、親にも、教師にも褒められはしたが
怒られたことはなかった。
純が絆に向けていたのは、
純然たる憤まん、怒りだった。
叩けば死にそうな外見をしているのに、
その怒りは絆の心を強く抉った。
――バーリェはバーリェであり、人間ではない。
分かっていたことだ。
そんなのは言われなくても分かっていて。
トレーナーを始めた頃から、自覚していることだ。
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