過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/16(月) 19:48:36.62 ID://P1Hl+o0
「…………」
「それでも尚、あなたは私にも『生きろ』と
ご命令をされますか?」
絆はだいぶ長いこと考え込んでいた。
しかし、彼は深く息を吐いてから、静かに言った。
「ああ。お前にも命令しよう。
最後の最後まで、『死ぬな』……何が何でも生き続けろ。
それが、お前に対する俺の、最初で最後の命令だ。
圭の時から、俺の考えは一切変わっていない」
「どうして……!」
純は本を閉じて立ち上がった。
そして肩を怒らせながら絆を睨みつける。
「どうしてそこまで頑ななのですか!
あなたの考えは、その方針は、
私達バーリェを不幸にします。
あなたはそれを自覚すべきです!」
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