過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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570:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/16(月) 19:47:52.46 ID://P1Hl+o0
「私達は死ぬことに恐怖を感じません。
原則として、そういった風に調整されています」

「そんなことはない。雪だって、霧だって、
今は死にたくないと思ってる筈だ」

「それはお姉様達が、不完全なバーリェだからです」

断言されて、絆は口をつぐんだ。

「あなたは、圭お姉様に『生きろ』と
命令をされましたね? 
その結果、彼女がどうなったかご存知でしょうか」

淡々と、抑揚なく純は続けた。

「圭お姉様は、自分の体が解剖されて開かれていく
様を見せられながら、その極限の状態の中、
脳が開かれる寸前まで意識を保っておりました。
発狂してもおかしくない状況で、
それでも尚彼女は生きようといたしました。
他ならぬ、あなたの。何とはなしに発したであろう
一言のために。その苦痛は、計り知れません」


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