過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/21(土) 21:42:46.36 ID:+IntTbT/0
彼女は絆に向き直ると、明らかに怒った表情で続けた。
「あなたは今動ける状態ではありません。
端的に言いましょう。
私の性能をフルに発揮するためには、
あなたの同乗は邪魔でしかありません。
操作妨害をされたいのですか?」
「そのつもりはないし、足手まといになるつもりもない」
「じゃあ何故!」
悲鳴のような声を上げた純の剣幕に、
周囲の看護師達が動きを止める。
「安心しろよ。お前一人を死なせるつもりはないから……」
絆はそう言って、軽く笑ってみせた。
純はそこで、自分の手を彼が見ていることに気がついた。
握りしめた両拳は、わずかに震えていた。
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