過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/25(水) 17:50:34.81 ID:JyuEt+7B0
しかし雪の脈がなかった。
絆は慌てて彼女の体からチューブを引き抜くと、
小型のAEDを取り出して、雪の体にセットした。
そして電源を入れ、数秒置いて心臓に
電気ショックを与える。
それを何度か繰り返したところで、
雪が激しく咳をして血を吐き出した。
「良かった……雪……!」
AED機をむしりとり、雪を抱きしめる。
雪はしばらくぼんやりと宙を見ていたが、
やがてかすれた、消え入るような声で呟いた。
「絆…………私、生きてる……?」
「ここに隠れてろ。俺が合図したら、
緊急の脱出ボタンを押せ。分かったな?」
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