859: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/06(日) 14:44:14.75 ID:dUYPe2Cpo
アルカ「お前も見ていただろう」
王狼「……」
860: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/06(日) 14:44:47.83 ID:dUYPe2Cpo
アルカ「いつも言ってるだろう? 魔王を倒すのは、人間だと」
王狼「……」
861: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/06(日) 14:45:19.56 ID:dUYPe2Cpo
……。
…………。
………………。
862: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/06(日) 14:46:07.65 ID:dUYPe2Cpo
──オロ……オ、ロ……オゥ。
863: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/06(日) 14:47:38.07 ID:dUYPe2Cpo
魔王「うう……」
内腑から色々なものが込み上げてくる。
苦しい……。
864: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/06(日) 14:48:50.88 ID:dUYPe2Cpo
魔王「頭も痛いし……うっぷっ」
──オロロ。
865: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/06(日) 14:49:31.62 ID:dUYPe2Cpo
魔王「む、むり……」
動けない。動きたくない。
吐くものがないのに、動けばまた胃はなにかを押し出そうとしてくる。
866: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/06(日) 14:50:17.28 ID:dUYPe2Cpo
ガーゴイル「魔王様! 城内で一番呪いに詳しい者をお連れしました!」
ガーゴイルが大声を発しながら、部屋へと入り込んできた。
頼むから声のボリュームを落として……。
867: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/06(日) 14:50:55.15 ID:dUYPe2Cpo
亀爺「これは……これは……お姫しゃま……おひさし……ぶりでぇ……ございます……」
ガーゴイルに抱えられたままプルプルと震えている亀爺。
わたしも限界だが、亀爺も色々と限界だと思った。
868: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/06(日) 14:51:36.16 ID:dUYPe2Cpo
魔王「うん……わかっ……うっぷ」
会話をするのも苦しかった。
体のどこかを動かせば吐き気が襲ってくる。
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