880: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/09(水) 01:38:48.02 ID:oOP1CItwo
亀爺「姫しゃま……お顔の色が優れませんなあ……」
そりゃあ、体調が悪いんだから顔色が良いはずないよ。
きっと鏡を見たら相当酷い顔をしているんだと思う。
881: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/09(水) 01:39:40.24 ID:oOP1CItwo
未だに止まらぬ吐き気を抑え、亀爺と会話する。
呪いもなにも、わたしは最初から“風邪”だと思っていたんだ。
それをガーゴイルの石頭が勘違いするから、亀爺が出張る羽目になった。
882: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/09(水) 01:40:37.11 ID:oOP1CItwo
亀爺「姫しゃま……」
心配そうに声をかけてくれる気持ちはありがたい。
ありがたいんだけど、亀爺の仕事は終わった。
883: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/09(水) 01:41:32.92 ID:oOP1CItwo
亀爺「ひい……」
魔王「……」
884: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/09(水) 01:42:18.16 ID:oOP1CItwo
亀爺「ふうふう」
魔王「……」
885: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/09(水) 01:42:49.81 ID:oOP1CItwo
──もう、いい。
886: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/09(水) 01:43:22.85 ID:oOP1CItwo
亀爺「……?」
駆け足で便器へと戻る。
口の中で液体が暴れ、歯がギシギシして気持ちが悪い。
887: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/09(水) 01:44:02.58 ID:oOP1CItwo
スラ娘「お、およびでしょーか! まおーさまっ!」
ほどなくしてスライム娘が部屋へとやってきた。
良い速度だ。やはり教育が行き届いている。
888: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/09(水) 01:44:24.91 ID:oOP1CItwo
亀爺「お心使い……ありがとうごじゃいますう……」
スラ娘「りょ、りょーかいしました!」
889: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/09(水) 01:44:57.91 ID:oOP1CItwo
必死で亀爺を持ち上げようとするスラ娘なのだけど、如何せん非力な種族。
抱きかかえて移動させるどころか、ほんの少しずらすことも出来なかった。
亀爺「すまんのう……」
890: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/05/09(水) 01:46:06.21 ID:oOP1CItwo
アラクネであれば亀爺を持ち上げることは容易いはずだ。
あれはあれで、力がある。
スキュラを回避したのは、余計な説明の手間を省くため。
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