過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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273: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/04/21(土) 23:39:02.63 ID:3ouGBt/E0
どこで間違えたのか、何が間違っていたのか。
人類に比しても遥かに高度であるはずの頭脳は、そんな簡単な問いにすらも答えを見つけられずにいた。
ただただ迫り来る敵を迎え撃つことと、逃げてゆく者を追い縋る事だけに注力していたのだ。
そしてそれ以上に彼は焦っていた。思うようにならない状況に
長らく待ち続けた、この千載一遇のチャンス。世界再生を行う最高の機会が失われようとしていることに。
彼は、ひどく焦りを抱いていた

そして彼は恐れていた。自らの死を、その存在の終焉を。
孤独が怖かった。失敗を認めるのが怖かった。その感情を、恐怖と認めることが怖かった。

「何故だ。何故……どうして理解してくれないんだ。
 キミ達が犠牲になるだけで、この宇宙は正しい姿を取り戻すのに。
 バイドも居ない、宇宙の寿命に悩まされることも無い。素晴らしい世界が生み出されるというのに」

半ば呆然と、インキュベーターは、キュゥべえは呟いた。

「これからあのバイドによって失われていく命と、今この場所で消えるたった200億の命。
 比べ物になんかなるわけが無いじゃないか。なのに何故、何故キミ達は分かってくれないんだ」

アークは尚も、インキュベーターの手によって存分に破壊を振りまき続けていた。
けれど、それは恐らく人の手によって操られるそれには及ばなかった。
いかなインキュベーターが優れた種であろうとも、それはあくまでも個。
知識と技術、そして経験に裏づけされた人が操る兵器には、やはりどうしても及ばなかったのである。
それゆえにアークは、バイドによる猛攻に晒され続け、被害は甚大となっていた。


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