過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/05/01(火) 00:41:32.43 ID:FBqFyGYQ0
その言葉と意志を受け、各地で人類の反撃が開始された。
反撃とは言うものの、バイドはその攻撃本能を司る器官を失っている。
攻撃本能のみに衝き動かされて活動を行っていたバイドにとって、それは最早死も同義。
それゆえに人類は、最早死骸にも等しいバイドをひたすらに、ただひたすらに蹂躙し始めたのだった。
バイドに対する激しい怒りがそのまま形になったかのような、あまりにも苛烈な蹂躙であった。
そんな蹂躙の最中、無数のバイドの死骸の中に佇む一機のR戦闘機があった。
そこに築かれていた死骸の山は、既にバイドが活動を停止するより前に築かれていたもので。
それを築き上げたたった一機のR戦闘機、それは蘇りしかつての英雄、スゥ=スラスターの駆るラグナロックだった。
「バイドの動きが止まった。……やり遂げたのね、あの子達は」
彼女は自身の経験から、そして半ば直感的にもそれを悟った。
それはすなわち、最早バイドは脅威ではなくなったということで。
「だとすれば、先にこっちを片付けることにしよう」
ラグナロックがその眼前に捉えていた巨大な物体へと近づいていく。
それはバイドの猛攻に晒され、かなりの損傷を受けていた。
最早元の姿を推測することすら困難だが、その残骸からそれが巨大な人口天体であることが伺えた。
それはかつてアークと呼ばれた人類の箱舟であり、無数の死と絶望を内包する世界新生のための種子。
そして今は、無残にも打ち砕かれた異星人の夢の亡骸。
スゥ=スラスターはバイドの群れを千切っては投げ、追い回しているうちに
いつしかこんなところへ辿りついていたのだった。
「……通信に応答はなし。生命反応は……これだけ巨大だとどうにもわからないや。
生き残りがいるとは思えないけど、一応調べておくとしようかな」
ほんの少し考えて、ラグナロックはアーク内部へと侵入を開始した。
それを阻むものは誰もいない。そしてそのことを知るものもまた、誰もいなかったのである。
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