過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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367: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/03(木) 01:32:30.73 ID:ZBJljBKH0
「私の存在が生み出した少女達を助けたい、か。
 ……本当におかしなことを願ったのだね、キミは。スゥ=スラスター」

死を迎えた肉体から離れ、弱弱しく輝くスゥ=スラスターのソウルジェム。
その輝きを見つめながら、キュゥべえは呟いていた。

「本当に、キミ達人類はわけがわからないよ。あそこまで生に執着し、恐るべき力を見せたかと思えば。
 今度は逆に、作られた命の為にわざわざその生をなげうとうとする。
 何故そんな価値観が生まれたのか。……今のボクにも、それを理解することはできないな」

それは呆れたようで、それでいてどこか感心したような口ぶりで。

「結局、キミの肉体は死を免れることはできなかった。だが、その魂はまだ生きている。
 ……結局その願いは、キミ自身を永らえることにも繋がったようだね」

当然、その声はスゥ=スラスターに届きはしない。
それを知ってなお、キュゥべえは言葉を続けたのだった。

「バイドが倒れてしまった。けれど、ボクの計画も失敗に終わった。
 ……一体、これからどうすればいいのだろうね、ボクは」

ラグナロックのプログラムに介入し、その機体を操作し飛び始める。
行き先のあてもない。それはまるで逃避行のよう。

「それでも、ボクもまたこうして生に執着してしまっているんだ。
 何故と聞かれればきっと、生きるために生きる。そんな風にしか答えられないだろうね」

静かな光の尾を引いて、ラグナロックは飛び去っていった。


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