過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/05/10(木) 21:10:29.44 ID:7AO1ihg40
「奴らに伝えろっ!巴マミの身柄はこちらにある、攻撃を続ければこいつを殺すと伝えろっ!!」
信じられない事態の連続。完全に平静を失った男は、怒鳴り散らすようにしてそう言った。
それをそのままオペレーターが伝えた。けれど、帰ってきたのは更なる攻撃。
衝撃が基地を貫く。ようやく出撃を始めた無人兵器群も、次々に魔法少女隊の前に撃ち落されていく。
無人兵器は確かに恐ろしい兵器であった。けれどそれは、十分な数を揃えて始めてそう言える。
奇襲を受け、発進口自体が幾つか塞がれてしまった上、発進した側から的確に叩き落されていく。
そう、魔法少女は一人の例外もなく、あの地獄のような戦場で半年近くの時を戦い抜いた
まさしく、歴戦の勇者達だったのだから。故にその戦力差は圧倒的で、繰り広げられるのは一方的な蹂躙だった。
「……敵機より返答、ありません」
「……最初から、捨て石だったということか」
その事実は、少なからず男を愕然とさせた。
それほどの覚悟を持って迫っているということは、恐らく完全にこの基地を陥落せしめんとしているのだろう。
「まさか、そんなわけないじゃない」
どういうことなのだろうか、何か恐ろしいものを見るかのように男はマミを見た。
間違いなく殺されることが分かっているであろうに。その声はどこまでも平然としていた。
「ガキが……我々地球連合軍を、舐めてくれるなよ」
「侮るつもりはないわ。ただ、私達の全力を持って叩き潰す。それだけよ」
どこまでも平然と、それどころか余裕すら滲ませるマミの言動がついに男を激昂させた。
撃ち放たれた閃光。銃口から放たれた光は、マミのソウルジェムを貫いていた。
「……とにかく、他の基地からの救援が来るまで持ちこたえるぞ。
無理やりにでも無人兵器を発進させろ。基地を破壊しても構わん」
撃ち抜かれ、砕けていくマミのソウルジェム。
だが、その姿が突如として掻き消えた。
まるで、最初からそこには何も無かったかのように。
「一体、何がどうなっているというんだ」
するりとその手から力が抜ける。
からん、と。乾いた音を立てて銃身が床に転がった。
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