過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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404: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:16:34.79 ID:7AO1ihg40
「……なるほど、ね。なんだかちょっとだけ織莉子の気分が分かったような感じだよ。
 つまり、こういうことだろう?これからこの船にある不幸な事故が起こる。
 それは隕石との衝突かもしれないし、テロリストによる犯行かもしれない。そして護送船は撃沈。
 護送中の凶悪犯二名も、その爆発の中に消えた。きっとそんなところだろう?」

以下略



405: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:17:48.31 ID:7AO1ihg40
「うぁっ?!」

「きゃっ……!」

その衝撃に二人の身体は投げ出され、壁に繋がれた枷によって引き止められた。
以下略



406: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:18:21.65 ID:7AO1ihg40
「私だって!織莉子のことは大好きだ、愛してる。愛してるんだっ!
 ……嫌だ!嫌だ嫌だイヤだっ!こんなところで終わりたくない。まだ死にたくないっ!
 もっと織莉子と一緒に居たい、もっと一緒に話がしたい。もっと、もっと織莉子に触れたい。
 嫌だ、嫌だよ……死にたく、ない……よぉ」

以下略



407: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:19:07.36 ID:7AO1ihg40
「……ええと、その。そういうこと、なんです。ハイ」

艦の通信をジャックして流れ込んできたその声は、やけに気まずそうな少女の声だった。

「え……貴女、は?」
以下略



408: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:19:50.14 ID:7AO1ihg40
「き〜み〜た〜ち〜は〜〜っ!何をやってるんだぁぁぁっ!!」

キリカ、絶叫。
恐らくそれは照れ隠し。恥ずかし紛れといってもいい。
その声はとてもとても嬉しそうに、少女達へと怒りを発散していた。
以下略



409: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:20:55.83 ID:7AO1ihg40
「本当にもう、一体どれだけ波乱万丈なのかしらね、私達の人生は。
 多分もう、一生どころじゃすまないほどの生き死にを越えてきたんじゃないかと思うくらい。
 思わず笑ってしまったわ。……そろそろ隠居でも考えようかしら。ねぇ、キリカ」

「え、いや。織莉子がそうしたいなら……私もいい、けど」
以下略



410: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:21:34.57 ID:7AO1ihg40
「織莉子、私は戦う。私や織莉子をここまでコケにしたんだ。あいつらはその報いを受けるべきだ。
 織莉子はどうするんだい?やっぱり人間相手は……」

織莉子の戦う理由は、正義のため。世のため人のため。
だとすれば、その力を同じく人に向けるのは恐らく大いに躊躇うべきことだろう。
以下略



411: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:22:54.23 ID:7AO1ihg40
――Epilogue of Kyoko Sakura――


「あとどれだけの時間が、あたしには残されてるんだろうな」

以下略



412: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:23:51.67 ID:7AO1ihg40
宇宙の片隅、それなりに蓄えはあったにせよ、年端も行かない少女が二人で生きていくにはやはり世間は厳しかった。
目減りしていく蓄えが、日々の不安を募らせて。ついに杏子は再び戦うことを選んだ。
それは仲間を守るためでも、バイドを討つ為でもなく。ただ彼女とさやかが生き延びるための戦いだった。
丁度その折地球連合軍から各コロニーへの干渉が始まっていたこともあり、リリシアンもまた自衛の為の戦力を必要としていた。
杏子はリリシアン自警団の一員として、再び戦場に舞い戻ることとなる。
以下略



413: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/10(木) 21:24:36.32 ID:7AO1ihg40
「……まあ、見ての通りだ。佐倉杏子。お前さんの身体は、もうとっくに死んでおる」

その初老の男性は、杏子の身体を舐めるようにジロジロと見回して
それからさぞ興味深いとでも言った風に、杏子にそう告げるのだった。

以下略



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