過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/05/10(木) 21:26:37.33 ID:7AO1ihg40
「変わらん……さ。お前さんも、あの戦場を見てきただろう。
五秒後、十秒後。自分が確実に生きていられる保障があったか?絶対に自分が死なないと……言い切れた、か?」
杏子ははっとなったように目を見開き、自然とその手から力が抜けた。
「ま、要するにそういうことだよ。別に戦場に限った話でもない。
普通に暮らしていたとて、ふとしたことで人は死ぬ。それが今日かも知れんし、明日かも知れん。
十年後かも五分後かも分からん。今のお前さんと、何が違うというのだね」
「……そりゃあ、そうだけどよ」
いつしか杏子の手はだらりと垂れ下がり。その視線は、浮ついて虚空をなぞっていた。
「問題なのは、その限られたいつ終わるとも知れぬ生で、一体何を為すかと言うことだ。
私とて、まだまだやりたいことは山ほどもある。だがそれでもいつ死ぬかも分からん。
その時になって悔やまんよう、自分のやりたいことにはひたむきに、真摯に取り組んできたつもりだ。
………ま、それもこれでお仕舞いだがな」
そう言って笑う男の横顔には、隠し切れない寂寥の念が滲んでいた。
「……なんだよ、ついに今までの悪行の報いを受ける日が来たか?」
そんな表情がどうにも意外で、けれど素直に心配できるほど相手の日ごろの行いは良くない。
だからこそからかうように、どこか嘲笑う風も込めて杏子は言った。
「新政府は、近々TEAM R-TYPEの解散を宣言するつもりらしくてな。
今後は無人兵器を主とした兵器体系にシフトしていくらしい。TEAM R-TYPEはそのための組織に作り変えられる。
組織としての形も大きく変わろう。今までどおりのやりたい放題、とはもういかんのだよ」
「ってことは、もうR戦闘機はなくなっちまうのか」
今まで様々なRと共に、多くの戦場を駆け抜けてきた。
その日々が終わり、ついにRのその名も潰えてしまうのか。そう思うと、杏子はどうにもやるせないものを感じてしまった。
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