過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/05/14(月) 21:08:51.79 ID:gWRHFoUH0
彼らは望まぬ死を押し付けられたその表情で、口々に怨嗟の声を漏らす。
けれどその声は、確かな意味のある言葉としてさやかの元へは届かなかった。
それも当然と言うもの、彼女は彼らの声などまるで知らぬ。
彼女がアークを訪れたとき、彼らのほとんどは既に事切れてしまっていたのだから。
だとすればその声は一体何なのか、そんなことは誰にも分かりはしなかった。
それでもその声ならぬ声は、ひしひしと耳に心に響くその感情は、否応なくさやかを追い詰めた。
亡者の一人が起き上がる。それにつられるようにまた一人、そしてまた一人。
「ひ……ぃっ」
それはあまりに恐ろしい光景で。
恐怖に縮こまったさやかの喉は引き攣れ、震える声を一つ漏らすだけであった。
けれどその間にも、亡者達は次々に起き上がりさやかへと迫ってくる。
逃げ出そうとして始めて、さやかは自分が床に座り込んでいることに気がついた。
立ち上がって逃げようにも、恐怖は完全にその四肢から力を奪い去っている。
何よりも腰がすっかりと抜けてしまっている。
仕方なく手足を動かし、必死に這うようにして後ずさる。けれどすぐにその背は壁へとぶつかった。
もう逃げ場所などどこにもない、亡者達の手はすぐそこにまで迫っていた。
彼らの手に囚われれば、一体どうなってしまうのか。
その生をこれでもかと言うほどに啜られ、さやかもまた同じく亡者の仲間入りとなってしまうのか。
それともその生を激しく憎む亡者達の手によって、到底筆舌に尽くしがたいほどの陵辱の憂き目を見てしまうのか。
いずれにせよその未来は決して明るくはない。
そしてついに伸ばされた亡者の手が、さやかの身体を掴み上げ――
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