過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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443: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/15(火) 21:28:55.34 ID:A3hd8AFv0
「まずいわね、すっかり囲まれてしまったわ」

続々と集結し周りを取り囲んでいる無数の無人兵器群をレーダーに捉えて、マミはそう呟いた。
ルナベース6への奇襲を成功させた魔法少女隊は、そのままグランゼーラ革命軍の拠点であるゲイルロズへと向かっていた。
しかしその最中、火星から木星への航路を辿る途中ついに地球連合軍の追撃部隊に補足されてしまった。
いかな魔法少女隊とて、おおよそ一個艦隊に匹敵しようかと言う戦力と無数の無人兵器を相手取っては
まともに勝負になるはずもなく、たまらず小惑星帯へと身を潜めるのだった。
そして開発されたばかりの基地建造システムを用い、比較的大きな小惑星にどうにか拠点を構えることはできたのだが。

いかな地球連合軍といえども、これほど広大な小惑星帯の中から
基地として利用している場所のみを特定するのは困難であろう。
しかしそれでも地球連合軍の艦隊は木星への進路を塞ぐように小惑星帯の前に立ちふさがり
無人兵器群を小惑星帯へと送り込み続けていた。
既に無人兵器との小競り合いも散見されており、このままでは直に発見されてしまうだろう。
位置を特定されれば、そのまま艦砲射撃で基地ごと焼き払われてしまう。

早急に何らかの行動に移る必要があった。
だからこそ魔法少女隊は基地から離れたエリアで無人兵器群を迎え撃つこととなったのである。

「無人兵器が基地に接近してるみたい。急がなきゃ大変だよ、お姉ちゃん」

マミの元にゆまの駆るカロンが近づいてきた。
他の魔法少女達は今もそれぞれ小惑星帯のあちこちに散らばって無人兵器群の迎撃を行っていた。

「合流もしなきゃいけない、けれどできるだけ速やかにこの窮地を逃れなくてもいけない。
 ……参ったわね。まさかこんなに地球連合軍の動きが早いだなんて」

そう、よもやこれほどまでに地球連合軍の動きが早いとは。
それは魔法少女隊にとって予想外のことだったのである。襲撃計画が漏れていたとは考えにくい。
もしそうならそもそもルナベース6襲撃の時点で既に手は打ってあるはずなのだ。
となれば恐らく、敵の司令官が相当に優秀だということなのだろう。
バイド戦役を経て優秀な軍人のほとんどが処断された今において尚、これほど優秀な人材が地球連合軍にいようとは。
それもまた、大きな誤算の一つではあった。


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