過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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450: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/15(火) 21:36:42.37 ID:A3hd8AFv0



「キョー……コ」



呆然と呟き、完全に硬直してしまったゆま。
そう、もう一つの再会がここには存在していたのだ。
哀切なる別離を超えて、数多の奇跡が生み出した二人の命は今
再び、この宇宙で出会うこととなったのだ。

「キョーコ。キョーコなの……本当に、本当、に?」

心ここにあらず、茫然自失といった具合に繰り返すゆま。
その胸中は、困惑と驚愕、そして幸福感と感動とに揺れていた。
今このときだけは、ここにいるのは戦士ではなく。歳相応のただの少女だったのだ。

けれど、状況はゆまにそうあることを許しはしない。

「ゆま、お前が今やらなきゃ行けないことは何だ」

だから杏子は、努めて冷たい声でそう呼びかけた。

「………キョーコ。う、うん。そう……だよね。
 ゆまは戦わなきゃ、守らなきゃいけないんだ。みんなを。キョーコも!」

「あたしまで守る、ってか。……ったく」

相変わらずに真っ直ぐで、そして頑張りやのゆまだった。
そんな姿が眩しくて、嬉しくて。思わず視界が涙で歪むのを杏子も感じていた。
恐らくゆまも、泣けるのならばそうであったのだろう。

「あの時言ったろ。助けてやるって。……あの時はできなかったけどさ、今度こそ助けてやる。
 それにな、今度はあたしもお前も、一人きりじゃないんだぜっ!」

杏子が叫ぶ、それと同時に無人兵器が飛来した。
もうこんなところまで近づいていたのかと、一瞬反応が遅れたゆまに
無人兵器は容赦なく攻撃を加えようとして、横合いからの攻撃を受けて爆散した。


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