過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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462: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/19(土) 21:28:19.81 ID:HIbkqNWz0
だが、呆れ帰るほどの死闘と苦難の果てに帰還を果たした九条に待ち受けていた運命は
不当なほどに過酷なものであった。

太陽系の各惑星において、歓声を受けながら凱旋を果たした第二次バイド討伐艦隊は
火星へと到達した時点で解散され、それぞれの軍務へと戻ることとなった。
そして九条は一人、副官さえも伴わず地球へと戻ることなった。

そこで、彼は謂れなき誹謗を受け、余りにも不当な罪で投獄されることとなる。
曰く、バイドとの交戦において多くの人員、資材を失わせたことに対する罪なのだという。
かくして、英雄は一夜にして獄中の人となったのである。

その全ては人知れず行われた。
そのようなことを平然と行えるほどに、当時の地球連合軍はイカれていたのだ。
もちろんその当時には既に、地球至上主義は地球連合軍内へと蔓延していた。
旧体制の行いの全てを批判しようとする新政府の所業は、九条にも等しく降り注いでいたのだ。

そして数ヶ月の時が流れ、その全てを九条は獄中にて過ごした。
英雄となった九条を、新政府の扱いかねていたのだろうか。
その時点で既に起こっていた第一次太陽系戦争への対応に追われていたこともあったのだろう。
とにかくそれらの出来事が太陽系を揺るがしていたその頃でさえ、九条は獄中にいたのである。

けれど、状況は変わった。
神出鬼没にして大胆不敵な魔法少女隊。
この強敵を前にして、地球連合軍は優れた司令官を必要とした。
旧体制に付き従う軍人のほとんどを処断してしまっていた地球連合軍には、魔法少女隊の追撃を任せられる人物は
もはや、九条しか残っていなかったのである。


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