過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
↓
1-
覧
板
20
463
:
◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/05/19(土) 21:28:57.69 ID:HIbkqNWz0
九条とて曲がりなりにも英雄である。
彼を投獄することを決めた彼らでさえ、その実力にはひとかどの評価を向けていた。
だからこそ獄中の九条を引きずり出し、恩赦と軍への復帰を引き換えに魔法少女隊の追撃の任を任せたのであった。
彼らは、九条がかつてグリトニルにて魔法少女隊を率いていた事実を知らなかった。
だからこそそれを任せえたのだろう。そして、九条をそれに応じた。
以下略
464
:
◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/05/19(土) 21:29:49.14 ID:HIbkqNWz0
「無人兵器を信用しないわけではありませんが、連中の相手には役不足。
もし本当に連中をどうにかしたいと思うのなら、同じく熟練の戦士が必要となるでしょう」
批難するように九条を睨みつける、無数の立体映像の視線。
それを相変わらずどこか憮然とした表情で受け止め、九条は言葉を続けた。
以下略
465
:
◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/05/19(土) 21:30:32.30 ID:HIbkqNWz0
恙無く自らの主張を終え、九条はどこか胸を張って地球連合軍司令部からの返答を待っていた。
その返答はしばしもたらされることはなく、どうやら相当に議論は紛糾していたことが見て取れた。
「……本当に、できるのかね?」
以下略
466
:
◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/05/19(土) 21:31:04.82 ID:HIbkqNWz0
「どうでした、お偉いさんの様子は?」
会議室を出たところで、まるで待ち伏せしていたかのようにガザロフが呼びかけた。
九条が復帰の際に降格を食らい、彼女自身は変わらなかったこともあり、二人の階級は随分と近いものとなっていた。
そんな彼女だけは、九条のたっての頼みによって今回の追撃艦隊にも召集されていた。
以下略
467
:
◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/05/19(土) 21:31:32.89 ID:HIbkqNWz0
「久しぶりだな、諸君」
そして九条は、並び立つ艦隊へ向けて感慨深げにそう呼びかけた。
それに答える者達も、懐かしげに。そして感慨深げに口々に言葉を返した。
以下略
468
:
◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/05/19(土) 21:32:04.80 ID:HIbkqNWz0
「首輪を付けられ、遥かな敵地へどんぶらこ……か」
艦長席につき、頬杖の一つもつきながら嘲笑気味に愚痴る九条に
「言動にはお気をつけください、貴方の行動は監視されていますので」
以下略
469
:
◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/05/19(土) 21:32:33.25 ID:HIbkqNWz0
ゲイルロズ攻略艦隊は恙無くその航海を続けていた。
途中、幾つかの革命軍の拠点を侵攻する予定であったが、攻略艦隊がそこに到着したときには
既に革命軍は撤退しており、もぬけの空の拠点だけがいくつも残されているだけだった。
流石にそれを不信に思う者はいたものの、破棄された拠点には物資がそのままの形で残されており
以下略
470
:
◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/05/19(土) 21:33:20.70 ID:HIbkqNWz0
「さて、なんだかあっという間についてしまった気がするな」
「連戦連勝、と言うまでもありませんね。そもそも一度の戦闘もなかったのですから」
ゲイルロズを遠巻きに囲み、スキタリスのブリッジで九条が呟く。
以下略
471
:
◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/05/19(土) 21:34:19.19 ID:HIbkqNWz0
「和睦?和睦だとっ!?ふざけるな、我々は奴らを打ち滅ぼしに来たのだ。
地球に仇なす害虫を、宇宙のゴミ虫どもを一匹たりとも生かしておけるかっ!
何が和睦だ何が交渉だ。奴らを皆殺しにしろ、今すぐ攻撃を開始するんだッ!!」
何がそこまで気に入らなかったのか、イジマールは青白い顔を赤らめ。
以下略
472
:
◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/05/19(土) 21:34:52.30 ID:HIbkqNWz0
「やはり貴様などには任せておけん。私が艦隊を指揮してやる!私が、私こそがこの聖戦を勝利に導き
青きあの地球に永遠の英雄としてその名を刻み――」
その瞳に映るのは純然たる狂気。そして狂喜。
艦内がざわついた。正気ならぬ様子に、流石に止めようとするものもいたが
以下略
473
:
◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/05/19(土) 21:35:55.52 ID:HIbkqNWz0
更にその敵機は、スキタリスの護衛艦が次々に放つ迎撃用のレーザーを掻い潜り
R戦闘機の発進準備が整うより早く、スキタリスへと肉薄していた。
「敵機、本艦に接近……こ、これは」
以下略
567Res/572.13 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1332489408/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice