過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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49: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/03/29(木) 19:09:36.75 ID:fPUg4sSN0
「どうやら、私達が報せる必要もなかったみたいね。さすが英雄といったところかしら」

激しい光の炸裂。
その中に消えていくバイドの姿を、マミはコンサートマスターのコクピットから眺めていた。

「……じゃあ、他にバイドがいそうなところに行きます?マミさん」

それに併走するカーテンコールから、さやかが問いかけた。
確かにフォースによって活路は開かれた。これで決着がついたのなら、もうバイドの脅威はないはずだ。
それを確かめるためにも、バイドの動きを調べる必要はあった。

「そうね。とにかく先行している皆に合流して、それから考えましょう。
 ……とは言え、この通信波の出所にはきっとまどかがいるのよね」

「……確かに、まどかのことは気になるんですよね。一体なんであんなことになってるのか」

まどかの元へ向かいたいという、そういう気持ちも確かにあった。
けれどそれは、目の前のバイドを倒すことと天秤にかけられるのだろうか。

「仕方ないわね。それじゃあこうしましょう」

まどかの安否とバイドの殲滅。
その二つの間で揺れるさやかの姿をみて、マミは一つ頷いて。

「私は仲間を率いて近隣のバイドの討伐を続けるわ。さやか、貴女はまどかの下へと向かって」

「えっ。でも、いいんですか。マミさん」

「大丈夫よ。私達は負けないわ。それにもしかしたらまどかの所にもバイドが近づいているかもしれない。
 その時は、すぐに私達を呼んで頂戴。急いで駆けつけるから」

少なくとも、今のところはまどかは無事のようである。
となれば、全員でまどかの元へと向かう必要は恐らく無い。
けれど、安否を確認したいというのもまた事実なのだ。
だからこそ、その役目をさやかに託したのだった。

きっとそこには、生身のさやかを戦わせたくはないという気持ちも、少なからずあったのだろう。


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