過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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492: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/21(月) 21:02:47.74 ID:OsqIjkDy0
かつて、二人の間には大きな隔たりがあった。
ほむらは自らの出自を知らず、スゥとてそれを知っているからこそ知らぬほむらを恨むことしかできず。
それでも、ほむらは本当の自分を知った。スゥは一度全てを失い、それでもまどかと出会うことで
新たな自分を確立することができた。
そして今や、二人の距離はずっと狭まっていた。
まるでそのありようは、仲のよい姉妹のようでもあった。

その成り立ちだけを切り取れば、二人はまるで同じ存在。
そしてただの英雄の複製品でしかない。
けれど二人は確かな生を受けた人間で、その生の軌跡は、紛い物でもなんでもない。
互いがそれを理解し、認め合うことができて今、ようやく本当の意味で二人は一人の人間となったのだろう。
そして、忌むべき同胞たるもう一人の自分をあるがままに受け入れることができたのだ。

「ほむら、貴女の仲間達にもよろしくね。それと、太陽系をお願い。
 私とまどかの帰ってくる場所を、ちゃんと守っていてよね」

「私一人に何ができるかなんて分からないけど、あそこには私の仲間達がいる。
 今も、彼女達は運命と戦ってる。私は、絶対に彼女達を助けて見せるわ」

力強く握った手を、ゆっくりと離して。
互いに互いを見詰め合う。同じ姿の同じ瞳、そこ刻まれた思いは違えど、その強さはどちらも同じ。



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