過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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501: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/21(月) 21:07:42.77 ID:OsqIjkDy0
二人きりのお茶会。言葉がふわふわと飛び交う中で、静かに紅茶とケーキを嗜みながら。
ここに来られるのは魔法少女か、そうでなければサイバーコネクタ手術を施された者だけだろう。
それ故にさやかや杏子はここに来ることはできず、画面越しに言葉を交わすくらいのことしかできないのだった。
そんなことを、マミは少し寂しげに話すのだった。

「随分と……色々なことがあったわね、本当に」

「でもバイドとの戦いが終わったのに、今度は人間同士で戦う事になるなんて」

ほむらは知らなかったのだ。地球連合軍を蝕む狂気なる信仰の存在を。
だからこそ不思議でならなかった。なぜ人類同士が争わなければならないのか。
その理由は一体何なのか。それを知るということも、彼女革命軍の本拠地たるゲイルロズを訪れた理由の一つだった。

「そう、確かに今のこの状況はおかしいわ。バイドとの戦いが終わったばかりだというのに
 戦後の復興をさしおいてまで次の戦いを始めようとしている。
 こんなことを望んでいる人なんて、いないはずなのに」

マミは悲しげに瞼を伏した。
バイド戦役を生き延びた猛者である魔法少女達の、そのリーダーである彼女ですら
やはり人間相手に戦うということへの躊躇いは、完全に打ち消せるものではなかった。

「それでも戦うのね、貴女達は?」

「……ええ、それでも私達は戦うわ。今の地球連合軍のありようは余りにも異常よ。
 それを正すためにも、そして私達が私達の人生を取り戻すためにも、私達は戦わなければならないの」

伏していた瞼が開かれる。
そこにはやはり物憂げな色は浮かんでいたけれど、それでもそこには強い意志の光があった。
けれどその言葉の端には、多くの魔法少女達の命を背負っているという責任の重さも見て取れた。



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