過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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51: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/03/29(木) 19:10:39.73 ID:fPUg4sSN0
全てを押し流す光の、そして破壊の本流。
長く激しく続いたそれは、ラストダンサーにすらその牙を剥く。
激しく揺さぶられ、ただ飛んでいることすらも困難なその最中を、スゥ必死に機体を立て直しながらやり過ごしていく。
そして長すぎるとも思える光が過ぎ去った後、一瞬の静寂が戻った。

光に焼かれた視界が戻ってくると、衝撃の余波に未だに揺らめく液面が間近にあった。
高度を下げすぎたかと、スゥはラストダンサーを浮上させる。
そして、敵の姿を視認した。

あれだけ浮遊していたバイドの群れも、R戦闘機やパウ・アーマーも、全てが破壊の波に飲まれて消えていた。
だが、それでも尚。それほどの破壊と力をその身に注がれて尚、バイドは健在であった。

「……」

けれど、スゥの心は揺らがない。
そう、今までどれほどの攻撃を浴びせても傷一つつかなかったバイドが。
今、堅牢を誇るその巨躯はひび割れて砕け、その奥に覗く脈打つ心臓は完全に露出してしまっていたのだ。

「今度こそ、終わりよ」

最早、その心臓を守る壁はない。
となれば、通常兵器でも十分にバイドの打倒は可能である。
先ほどの炸裂の中で、どうやらフォースは消失してしまったようだが、それでも問題はなかった。
波動砲を叩き込めば、それで終わるのだ。

「お前を倒して、私はまどかのところへ帰るっ!」

動きを止めたままの心臓をめがけ、ラストダンサーは駆ける。
そして同時に、ギガ波動砲のチャージを開始した。
……だが。

「チャージが進まない……一体、これは」

それは、先の炸裂の余波の影響なのか。
それともついに、度重なる酷使にラストダンサーでさえも限界を迎えてしまったのか。
波動砲のチャージを示すゲージは割れて砕け、一切のチャージができなくなってしまっていた。
どれだけチャージを続けようとも、割れたゲージは一切の変化を見せなかった。


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