過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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525: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/24(木) 22:25:39.50 ID:9hN7J/Nz0
「なら、何の問題もないさ。でもあんたらはまだ未成年だ。ちゃんと成人するまでは家に来な」

「ちょっと驚いたけど、僕もそれがいいと思うな。
 それに君がまどかと添い遂げるなら、君も僕達の家族の一員だ。
 君さえよければ、ずっと家にいてくれてもいいと思う」

がつん、と。胸の奥を揺さぶられたような衝撃だった。
信じてもらえないと思っていたのに、馬鹿なことを言うなと罵られるかもしれなかったのに。
二人は全てを受け入れた。その上で、スゥのことさえも受け入れてしまっていた。
それがあまりにも嬉しくて、暖かくて。胸の奥から溢れるものを堪えきれなくなった。

「っ……っぐ、ぁ。ありがとう……ござい、ます。
 信じてくれて。こんな私を、認めてくれて……本当に、本当に……っ」

そこから先は、もう声にもならなかった。
静かに嗚咽を漏らすスゥは、詢子は静かに抱きしめて。

「信じてやる、いくらだって受け入れてやる。だから、絶対に帰って来るんだぞ。
 まどかと一緒に、ちゃんと元気な顔を見せてくれよ」

「はい……っ、えぐ。はい……っ!」

それはきっと幸せな時間。
スゥは家族の暖かみを知った。二人は希望を取り戻した。
けれど、幸せな時間はやはり長くも続かない。


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