過去ログ - ペルソナっぽい悪魔設定のシェアワでお話を書いてみたい人集まれ
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148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/13(日) 20:19:10.32 ID:u62Sw9+ao

 サラが問うと、運転手は怪訝そうにこちらに視線をよこした。
 サラは彼女の方に顔を向けると、再度口を開いた。

「わたしが向かっているのはある男が住む一軒家。針葉樹の森の縁にあるそれ以外に家はない。その近くにも彼以外の人間は住んでいない」

 運転手が何か言おうとしたが、それを無視する形でサラは続けた。

「ということはあなたはわたしが彼に用があることに気づいている。わたしが最初からあなたを探していたことも。そして気づいているならば、考えているはずよ」

 彼女は言葉を続け、締めくくった。

「わたしが敵か否か。敵ならばどうやって始末すべきか」

 その眉間に鉄の塊が突きつけられた。
 拳銃を見つめたままサラは待った。運転手は既にこちらを見ていなかった。トラックは次第にスピードを落とし、やがて止まった。
 改めて運転手がこちらを見て、拳銃を構え直す。

「一つ訂正をして差し上げましょう」
「何かしら」
「あなたが敵であることは知っていますミスサラマンダー」

 冷たい眼光がサラを射抜いた。

「わたしはうかがっていたのです。あなたを殺害するための隙を」



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